戦争あかん!ロックアクション ―戦争法・秘密法廃止!―

【戦争あかん!ロックアクション ―戦争法・秘密法廃止!― 】戦争法強行可決を認めない!戦争法・秘密法廃止へ向けて、ロックアクションはこれまでの団体名を変更、リニューアル再スタートします。

安倍政権が成立を目指す危険な盗聴拡大・司法取引導入法「刑訴法等改正法案」を知ってますか?

ロックアクションのメーリングリストで緊急の呼びかけが入りました!

昨年9月、いったん国会通過が見送られた刑訴法等改正案、といってもわかりにくいですね。わずかな取調べ可視化とセットで盗聴拡大・司法取引を導入する刑訴法等が、参院法務委員会で審議入りします。

4月12日から審議入りの予定でしたが、4月12日はTPP関連で全委員会がストップして、参院法務委員会も審議はありませんでした。しかし、以降毎週火・木が定例日で、自・公はあわよくば連休前までの成立を狙っているとのことです。
法務委員会で通れば直ちに参院本会議でも可決され、すでに衆議院は通っているので、この法案は法律として成立してしまいます!!


これはえらいこっちゃ! といわれても、この法案のどこが問題なの? という方も多いと思います。

昨年の9月のロックアクションで、この法案についてのわかりやすいアピールをいただきましたので、緊急でその文字起こしをしました。昨年9月といえば、戦争法案で国会が大混乱に陥っていた時期で、幸いにもこの法案は見送りとなりました。それが今国会で、再び登場したわけです。

永嶋弁護士のアピールはとてもわかりやすく、なぜこの法案がだめなのか、下記の動画リンクからアピールを聴くか、文字起こしを読むかしていただければ、そのとんでもなさが一目瞭然! みなさん、ぜひぜひご覧くださいね。

 

2015年9月6日 戦争あかん!ロックアクションサウンドデモ
盗聴法司法取引の危険性について」

永嶋靖久弁護士による集会アピール 文字起こし


ロックアクションでは何回か話させてもらってるんですけども、盗聴・冤罪・密告の話をします。
今、国会に取り調べの録音・録画の法律が出ているのは、報道でご存じだと思います。これは冤罪がなくなってええこっちゃみたいに報道されているけれども、実は冤罪の被害者はこぞってこの法律に反対しています。
あの、さっき、このリーフレットをまいてたんですけど、この裏に日本中の冤罪の被害者が連名で反対の共同声明を載せています。

袴田事件。あの一家四人殺人放火の有罪判決。死刑判決。確定死刑で30年いつ執行されるかわからないという状態で釈放された袴田さんのご家族。それから足利事件。幼女誘拐殺人、この人は無期懲役で18年、冤罪がはっきりして出てくるまで18年かかりました。
それから志布志事件といって、鹿児島で選挙違反。村中が調べられて、実に17人起訴されて、全員が無罪になったという冤罪事件。それからたくさんの痴漢冤罪事件の被告人、無罪になった人たちがみんな連名で反対しています。

なんで反対するのか。この法律は、実は取締りの録音・録画というのはちょっと認めるだけで、盗聴と密告を奨励する法律になっているからです。

盗聴というのは、何回も言ってきたけれど、今までは拳銃・ドラッグ・組織的殺人・密航、このふつうなかなか関係ないだろうなという事件でしか認められなかったけれども、今度の法律で、窃盗・詐欺でも盗聴できるようになった。窃盗・詐欺合わせると年間の件数が100万件です。これからはどっかで高校生が友達と万引きをしたらしい、というのでその高校生の家の電話が盗聴できるようになるわけです。

これまではNTTでNTTの職員の立会いの下でしかできなかったのが、警察で、誰の立会いもなしに(盗聴)できるようになります。
総務省は「いやいや厳格な条件がついています」というけれども、それは世界一厳しい安全基準と同じで、何とでもなるもんだと思います。

それからもう一つ。密告というのは司法取引という名前なんですけど、要するに人の罪をちくったら自分の刑を軽くするという法律で、こんなのは誰が考えても冤罪の温床だと思うんですけども、国会に出して、これはさすがにあまり評判悪いから、ちょっと厳しくなった。
どこを厳しくしたかというと、国会に出たときの法律は誰の犯罪でもそれを密告すればお前の罪を軽くしてやる。だから留置場で一緒になった人間の寝言を言っても軽くしてくれる。それはあんまりだ。だからお前が関係している事件のことだけ、だれかの名前を行ったら軽くしてやる。そういうふうに厳しくしましたというんですね。

これでなんで冤罪が減るのか。自分一人でやったんではありません、あいつも一緒にやりました。そういうふうにしてひっぱりこんで冤罪ができる可能性が非常に高い。だからこそ、日本中の被害者は反対しているわけです。

で、こんな法律がなんで今出てきたかというと、さっきのマイナンバーも同じですけど、戦争法案と一体なわけです。

どこかで誰かが防衛機密漏らしていないか、どこかで誰か戦争反対といっていらんことを考えていないかということを知るためには、盗聴したくて仕方がない。

司法取引・密告を認めると、警察はすごく楽ちんになります。それだけじゃなくて、誰か狙った人間をひっかけることができるかもしれない。

こんな危険な法律ですけども、実はもうすでに衆議院を通っているわけです。

それで、今日はひとつ、ひとつだけですがうれしいお知らせで、どうも今国会(2015年9月現在)での成立を自民党公明党はあきらめたらしい。

(中略)

油断してないけないけれども、ここまでやっときました。


3月(2015年)に国会に出てきたときは多勢に無勢で誰も知らないし、すっと通るかと言われたけれども、だんだんとその危険性が知られてきて、反対の声も強まって、この情勢の中でとりあえず今国会はなんとか押しとどめられそうです。
(注:繰り返しますが、2015年9月の段階の話です。世論の後押しと戦争法をめぐる混乱で、この時点ではなんとか押しとどめることができましたが、2016年4月の国会で、ふたたび登場してきました)


けれども彼らは次の国会と言っているわけで、完全に押しとどめてしまうためには、さらにさらに運動を推し進めていく必要があると思います。

(文字起こしここまで)


動画はこちらから ↓

http://twitcasting.tv/kanateach/movie/198740457(永嶋弁護士のお話は、12:00頃から)

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そこで皆さんにお願いです。たくさんの人間がこの法案のことをちゃんと知っていて、反対しているということを示すためにも、自・公議員に抗議を、民進・共産・生活議員に激励を送りましょう!
与党の議員は、どうせ国民はこんな法案のことなんてろくに知りもしないし、ちゃちゃっと通してしまえばそれで済 となめてかかっている可能性が大です。

 

以下、参院法務委の委員名簿です。
          電話       FAX
魚住裕一郎(公明) 03-6550-0326 03-6551-0326 委員長
西田昌司 (自民) 03-6550-1110 03-6551-1110 理事
三宅伸吾 (自民) 03-6550-0604 03-6551-0604 理事
有田芳生 (民進) 03-6550-0416 03-6551-0416 理事
矢倉克夫 (公明) 03-6550-0401 03-6551-0401 理事
猪口邦子 (自民) 03-6550-1105 03-6551-1105
田中  茂 (自民) 03-6550-0408 03-6551-0408
鶴保庸介 (自民) 03-6550-0313 03-6551-0313
牧野たかお(自民) 03-6550-0812 03-6551-0812
丸山和也 (自民) 03-6550-0913 03-6551-0913
溝手顕正 (自民) 03-6550-0819 03-6551-0819
柳本卓治 (自民) 03-6550-0901 03-6551-0901
江田五月 (民進) 03-6550-1204 03-6551-1204
小川敏夫 (民進) 03-6550-0605 03-6551-0605
加藤敏幸 (民進) 03-6550-1212 03-6551-1212
真山勇一 (民進) 03-6550-0320 03-6551-0320
仁比聡平 (共産) 03-6550-0815 03-6551-0815
谷  亮子 (生活) 03-6550-0804 03-6551-0804
輿石 東(無所属) 03-6550-0322 03-6551-0322 副議長・民
山崎正昭(無所属) 03-6550-1201 03-6551-1201 議長・自