戦争あかん!ロックアクション ―戦争法・秘密法廃止!―

【戦争あかん!ロックアクション ―戦争法・秘密法廃止!― 】戦争法強行可決を認めない!戦争法・秘密法廃止へ向けて、ロックアクションはこれまでの団体名を変更、リニューアル再スタートします。

ロックアクション講演会「関東大震災朝鮮人虐殺といま」文字起こし① 服部良一さん

戦争あかん!ロックアクション講演会(2017.11.06)
関東大震災朝鮮人虐殺といま」
~あの日、あの空の下、東京で何が起きていたのか?~


開会あいさつ 服部良一さん(ロックアクション共同代表)

 小池都知事朝鮮人虐殺に追悼文を送らなかったということを知って、その背景を知りって考えてみようということで今日の企画になりました。朝鮮人虐殺については今から西崎さんの方から詳しく話されると思いますので、私は別の観点から一つだけ申し上げたい。

 関東大震災で殺されたのは朝鮮人だけでなく中国人、社会主義者も殺されました。私たち若いころは在日朝鮮人6000人と中国人600人が殺されたとずっと頭の中に記憶としてあるわけですが、実は中国人の場合は、今は750名の殺された人の名前が明らかになっている。これは隠しようのない事実でありまして、しかも、これは1923年の出来事ですが、当時中国政府が抗議をして、中国政府として全部名前を調べ上げたということがあるようです。 そしてその直後の閣議決定で2万元、今の日本円にしますと約50億円ぐらいになるらしいんですが、その補償を虐殺された人に支払うということを閣議決定したのですが、しかし中国侵略の過程で閣議決定は守られないまま、ほったらかしになってると、こういう事実もありまして、最近この中国人に対する追悼会がされるようになっています。ただ、主催者に確認をしてみましたら、小池都知事に追悼文を頼むということは今のところしていないということで、追悼文を巡ってどうという話は小池都知事との関係においては特にないわけですが、ちょっと補足的に付け加えておきます。

 もう一つは小池さんはこの後、希望の党を立ち上げるわけですね。ご存じかと思いますが、この希望の党として立候補する場合に公認を得るための誓約書というのがあって、これが「踏み絵」と言われてるわけです。その中に憲法改悪を認めるか否か、あるいは戦争法に賛成するか否かが「踏み絵」として言われたということは有名な話ですが、実はこの中に外国人参政権を認めるかいなかが踏み絵になっています。これ、非常に違和感を感じるのは、外国人参政権の問題というのは、10項目近い項目の中で、政治的な焦点になっている訳でもないのに、なぜいきなり外国人参政権を認めるか否かを「踏み絵」にしていくのかということが、非常に大きな違和感を感じるわけです。特に地方参政権については認めるべきだというのは、自民党の中でも議論がありましたし、今回(民進党の議員が)希望の党に大勢行かれましたが、民進党としても地方参政権は認めるべきだという意見だったので、これにサインした(民進党の)人たちはいったいどういう思いで希望に行かれたのかという思いはあります。

 一連の流れを考えてみますと、極めて排外主義的なやり方が表面化している。しかも国のリーダーを取ろうとしている人が、そういったことを「踏み絵」にして堂々とやっていくというのはけしからんなという思いです。そういったことも補足的に付け加えさせていただきましたけれども、歴史をきちんと認識していくということが、われわれが今後進んでいくうえで極めて大切だということが、みなさん共通の思いだと思います。

 今日は改めて関東大震災で何が起きたのか、これを皆さん方と一緒に、勉強してまた深めて行ければ幸いです。

f:id:himitsulock:20171105020421j:plain